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大阪桐蔭野球部の寮生活は厳しいし過酷?寮の場所や食事・部屋割りと費用など解説


現在の高校野球界において、トップクラスの強豪校として知られている大阪桐蔭高校野球部。

この強さの秘訣の1つとなるのが、過酷な競争があることでしょう。

中学年代でスーパーな活躍・実績を持った選手のみが、入部することを許される世界。

そして待っているのは、徹底した管理下に置かれる厳しい寮生活なんですね。

このページでは大阪桐蔭高校野球部の寮生活について、さまざまな規則・禁止事項、食事の内容や部屋割り、寮の場所・住所などを取り上げていきます。

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大阪桐蔭野球部の厳しい寮生活&禁止事項などを紹介!

現在の大阪桐蔭の野球部は全寮制で、所属するすべての選手が強制的に入寮することになります。

そこでチームメートたちと、3年間の共同生活をおくることになるのです。

以下では寮生活の基本部分や、禁止事項などについて紹介していきます。

基本的に外出禁止!寮の敷地内から出られない

まず大阪桐蔭高校野球部は、特別なことがない限り寮から外出すること自体が禁止です。

寮の詳しい場所・住所に付いては後で解説しますが、敷地内から外に出ることは完全にご法度。

それらを厳重化するため大阪桐蔭高校野球部の寮内には、各部屋・風呂・トイレ以外のあらゆる場所に監視カメラが設置されています。

そしてそのカメラに映った映像は寮長室のモニターにつながっており、寮を管理する寮長先生が常に目を光らせてチェックしているとのこと。

さらにカメラは24時間録画状態なので、少しでも違和感があればカメラの映像を巻き戻して確認されてしまいます。

なので「誰が風呂に入った」「誰が廊下を歩いている」「誰が外に出た」ということはすべて筒抜け状態なんですね。

いくら野球一筋のエリート集団といっても、そこは思春期真っただ中・10代の高校生です。

外の世界には当然いろんな誘惑があり、またホームシックや過酷さに耐えきれず寮を脱走するなんてことも考えられます。

ですが大阪桐蔭はとにかく管理・監視することで、野球以外のことはすべてシャットアウトしているのです。

また寮の中を監視するというのは、防犯という側面もあるんですね。

つまりチームメイト同時の喧嘩・揉め事、上級生による下級生への理不尽な暴力事件などが起こらないようにするためでもあるのですね。

ここまでで外出禁止やカメラによる寮生活の管理など、「児童虐待では?」「人権的に問題はないのか?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。

ただこれらはすべて公になっている有名な話しで、本人たちは自分から望んで入寮していることを付け加えておきますね。

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スマホ・携帯も禁止され外界と連絡が取れない!

上では大阪桐蔭野球部が、外界と隔離されていることを説明しました。

高校野球の強豪校で全寮制の学校は数多く存在しますが、大阪桐蔭ほど厳格な高校はないかもしれません。

なので当然ながら、スマホ・携帯電話も禁止なんですね。

使用NGではなく、所持すること自体がダメというルールがあります。

これについて野球部の西谷浩一監督が言っているのは、

「スマホが駄目なんじゃない。ただ、部屋でスマホを触ると、睡眠時間が減るのではないか」

というようなことです。

たしかにアスリートにとって睡眠時間などの体調管理は、練習と同じぐらい重要なポイントです。

特に大阪桐蔭は甲子園優勝を至上命題とし、野球ファンの間では「プロ予備軍」とも呼ばれるほどのエリート学校です。

スマホでのインターネットや、友達との長電話によって自堕落な寮生活をおくってしまう。

そして寝不足で体調不良のまま、翌日の練習へ行くなんてことは許されないわけなんですね。

また大阪桐蔭は高校球界において、圧倒的な強さを誇っています。

その強さが故にSNSやネット掲示板では、「面白くない」「汚い」「卑怯」などの否定的な意見も多々。

スマホを禁止にすることで多感な時期にある少年たちを、批判・批難から遠ざけるという意味合いもあると思われます。

あと携帯電話が禁止なので、外界と自由に連絡を取ることもできないことを付け加えておきます。

なので入寮してしまうと、両親・兄弟など家族とも密な連絡は不可能。

電話する手段は、寮に備え付けられてる1台の公衆電話のみです。

しかもその公衆電話を使うことができるのは、基本的には2ヶ月に1回行われる布団交換の日だけとのこと。

交換する布団と一緒に生活用品など持ってきてもらいたいものを、公衆電話を使って口頭で告げるのだそうです。

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寮の食事は美味しくないし食べるのが苦痛?!

次に大阪桐蔭高校野球部の食事について紹介します。

甲子園出場期間などを除いては、朝食と夕食は寮で食べ、昼食は高校の食堂で食べるのが基本。

そして大阪桐蔭野球部のOBが口をそろえて言うのが、「寮飯がきつい」「美味しくない」ということ。

味覚というのは人によって違いますが調査したところ、

・鮭が硬すぎて箸が折れる

・卵焼きがキンキンに冷えている

・野菜なのか草なのかよく分からないものが出る

・1週間に1回出されるパンがでかいだけでまずい

などのような意見があり、時間が巻き戻ってもう一度寮生活をやったとしても「食事が苦痛」ということを言っている人もいるぐらい。

そのような食事ですが、残すことは基本的にNG。

出されたものを全部食べたかどうか、これも寮長先生が厳しくチェックしているようです。

また朝食に関しては、お茶碗によそわれるご飯は350gがスタンダードで、もっと食べる人は500gとのこと。

やはり大阪桐蔭ともなれば、体を大きくするために食べることもトレーニングの一環と考えられているのでしょう。

ただ食事の味がいまいちなので、醤油・ソース・マヨネーズなどの調味料で自分好みの味を開発するなどの工夫で頑張って食べるそうですね。

ちなみにですがこの朝と夕方の食事について、寮生活の中で時間がしっかりと決められています。

そしてその時間を1秒でも過ぎてしまうと、五厘刈りの罰則が待っているとか。

これとは対照的に、昼食で使う学校の食堂はかなり美味しいようですね。

特にから揚げ定食やソースかつ丼は絶品のようで、一般学生からも人気メニューとのこと。

なので売り切れる前にたどり着くため、野球部は昼食時になるとダッシュで食堂に向かうのが恒例だったそうです。

ただしここでも、下級生である後輩は前を走る先輩を抜かすのはNG行為なので、ちょうどいい力加減で走る必要があったとか。

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寮内ではエアコンの使用も時間が決められている!

大阪桐蔭野球部の寮内には、もちろん各部屋にエアコンが設置されています。

なのでもちろん冷房、暖房を使うことは可能。

ですが夏は冷房が何時まで・冬は暖房が何時までと、使用していい時間が決められているのです。

これらエアコンの使用状況も寮長先生は確認できるようになっており、時間外で使っていると簡単にバレてしまうとのこと。

このルール破りが発覚してしまうと、同部屋の人間も連帯責任で五厘刈りの罰則。

さらに食事時の食器係などの罰や、一定期間のエアコン禁止などの罰も付いてくるとか。

これらは厳重なチェックがあると分かっているので確信犯的ではないものの、寝る前のエアコンの切り忘れや、タイマーの設定ミスなどで起こってしまうようですね。

テレビも禁止!寮生活での娯楽はどんなものがある?

ここまで大阪桐蔭高校野球部の寮生活について、厳格な規則やルールが存在することを紹介してきました。

それでは次に、そんな厳しい生活の中での選手たちの娯楽について述べていきます。

まずテレビは食堂に1台あるのみで、各部屋には備え付けられていません。

なので食事中にみんなで観ることはできますが、それ以外の時間帯は無理です。

先述のようにスマホも禁止でテレビもありません、もちろんゲームもできませんしインターネット環境もないです。

では野球部員たちは、なにを娯楽として生活しているのでしょうか?

まずそもそもですが、

・食事

・練習

・学校

・掃除、洗濯

・風呂

・ミーティング

など1日の中で、完全にリラックスしてくつろげる時間というのは限られています。

具体的には、夕食を食べ終わってから就寝前の点呼をする間の1~2時間ぐらいしかないとのことです。

この1~2時間がいわば個人の自由時間となり、そこで漫画を読むことが主な娯楽となっているようですね。

厳しい寮生活の中でも漫画は禁止されておらず、入寮の際に持ち込んだり、大阪桐蔭の購買部にも一部漫画が置いてあるようです。

また購買部では売ってない作品は新刊などは、一般の生徒に頼んで買ってきてもらうこともあるようですね。

これを部員たちで回し読みしながら楽しんでいるとのこと。

他には音楽プレーヤーの使用も可能とのことで、今流行りのJ-POPやアイドルの曲などを聞いて、時間を過ごす部員も多いようです。

またテレビゲームはダメですが、トランプ・オセロ・将棋などの昔ながらのアナログゲームもOKとのことです。

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1~2ヶ月に1回のイベント「コンビニ旅行」と「親子外食」

大阪桐蔭野球部は寮からの外出禁止や、著しく娯楽が制限されていることは先述しています。

これだけでも大阪桐蔭の厳しさは分かるのですが、とはいえ1年365日完全に拘束されているわけではありません。

まず1~2ヶ月に1回、野球部のシャトルバスに乗って近くのコンビニやスーパーに行くというイベントがあるそうですね。

このイベントは野球部員にとってはまさに夢の国に行くぐらいの楽しみであり、「コンビニ旅行」などと呼ばれています。

漫画のカイジではありませんが毎日激しい練習の繰り返しと、「まずい」という意見が多い寮飯を食べるような生活です。

そこにきて市販ものを買って食べられるわけですから、至福の喜び以外の何物でもないようです。

ただしそのコンビニ旅行でも、なんでも無制限に買ってOKという訳ではありません。

具体的には、ジュース・炭酸飲料などの飲み物、プリンやゼリーなどのデザート類はNG。

原則としてはお菓子のみで購入可能金額も、

・1年生は500円

・2年生は1,000円

・3年生は1,500円

というように決められています。

これについてですが、やはり例の寮長先生がレジ付近で待機し、金額がオーバーしていないかをチェックされるようですね。

そして決められた金額を1円でも超えてしまうと、コンビニ旅行の無期限停止・学年全員が五厘刈りというシビアなルールとのこと。

なので1年生の時は、コンビニに置いてある100円シリーズのお菓子をメインに、残りをうまい棒などの駄菓子で微調整するのだとか。

また上で解説しましたが、大阪桐蔭野球部には2ヶ月に1回の布団交換というイベントがあります。

ここで部員の親や家族が新しい布団を寮に持ってくるわけですが、ここで「親子外食」といってこ外で食事をすることができるようです。

ただしこれも時間制限が決まっていて、外食できるのは2時間だけとのこと。

これも時間をオーバーしてしまうと、親子外食の無期限停止となるので絶対に時間内に留めないといけません、

これは両親や家族からすれば、寮に入った息子と会えるチャンスは2ヶ月に1回・2時間だけです。

なので外食するお店をあらかじめ予約したり、素早い移動を心がけるなど、この時ばかりは親御さんも必死になるとのこと。

ちなみに親子外食では、回転寿司・焼肉屋・マクドナルドなどが人気とのこと。

そして大阪桐蔭野球部員もこの時ばかりは、とにかく自分が好きなものをお腹いっぱい食べられるようですね。

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大阪桐蔭野球部の寮の部屋割りはどうなっているのか?

大阪桐蔭野球部の寮内での部屋割りはどうなっているのでしょうか?

調査したところ部屋は3人1組で、同じ学年で構成されるようですね。

より具体的には、3年生は寮の1階で、1年生と2年生は2階の両サイドに部屋が分かれているとのことです。

さらに学年の違う人間が、部屋に入ること自体禁止とのこと。

つまり下級生が上級生の部屋に呼び出される、上級生が下級生の部屋に行くなんてことは、大阪桐蔭の寮内では起こらないようですね。

これも防犯カメラ同様に、寮生活の中でなんらかの事件や不祥事が起こることを未然に防ぐ意味合いがあるのでしょうね。

ここは子供を大阪桐蔭に預ける両親・家族からしてみれば、安心できる点ではないでしょうか。

ちなみに部屋割りは、部屋の場所とメンバーが1年に1回変更となるようですね。

また部屋の中には、1人用のベッドが1つに、2段ベッドが1つ置かれているとのこと。

なのでどのベッドを誰が使うかは、同部屋となった3人で最初に話し合って決めるようです。

大阪桐蔭高校野球部の寮費・費用はいくらぐらい?

大阪桐蔭野球部の寮費はいったいいくらぐらいなのでしょうか?

これに関してですが、具体的な金額の公表はしていなかったので不明です。

ただ評判について調べてみると、寮費は月10万円ほどで学費等とは別という情報を発見しました。

これについて同じ関西の強豪校・天理高校が

入寮時の納金
入寮保証金 34,250(大量の際に変換する)
4月分寮納金 35,750(寮費及び食費・他)
4月分校納金 46,830(学校会計へ)
入寮諸費 15,000(諸支給品の費用など)
その他 40,000(学級費・小遣い・他)
合計 171,830

5月以降の毎月の納金
寮費 10,700(8月を除く毎月)
食費 24,350(8月を除く毎月・7月と3月は半額)
他の寮納金 700(8月を除く毎月)
学校納金 36,300(8月と3月を除く毎月)
積立金 約3,000(8月を除く毎月 修学旅行や卒業費用)
小遣い他 約10,000(現寮生の平均的金額)
合計 約85,050

といったように、月額85,000円ほどかかってくるとか。

これが寮ではなく子供を1人暮らしさせると考えると、家賃・食費などの月々10万円以上の仕送りは必要だと思われます。

そう考えるとそこまで高くはないと思いますが、もちろん入学費や学費などは別料金。

なので大切な子供の夢とはいえ、やはりご両親やその家族は大変ではありますよね。

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大阪桐蔭高校野球部の寮の住所・場所はどこにある?

ここまで紹介してきた、大阪桐蔭野球部の寮の住所・場所はどこにあるのでしょうか?

これについてですが、「生駒山」という大阪府と奈良県の境にある山の麓に存在します。

大阪桐蔭の公式ホームページに、ザックリとした地図の画像が載っていました。

どうやら運営母体である「大阪産業大学の生駒キャンパス」という位置づけになっており、その「生駒第5グラウンド」が野球部の練習場となっています。

そしてこのグランドに、部員の生活拠点となる寮も隣接されているとのこと。

詳細な住所までは不明でしたが、郵便番号は「〒574-0012」で「大阪府大東市龍間(ダイトウシタツマ)」という場所にあるようですね。

また普段授業を受ける校舎と、このグラウンドには3.5kmもの距離があるようです。

なので学校が終わると、野球部員は練習場へと専用のシャトルバスで移動。

ですがそのバスには大体40名ほどしか乗ることができず、1年生は毎日走ってグランドまで向かうようですね。

これが大阪桐蔭野球部名物の、代々受け継がれている「山ラン」というもの。

3.5km程度なら簡単に走れる気もしますが、道のりはかなりの急こう配になっていて、アップダウンの続く山道です。

まず新入部員の1年生たちはこの山ランによって、競技の基礎となる足腰を鍛えるわけですね。

さらにこの山ランには普通の山道コースだけでなく、距離を短くショートカットできる「獣道コース」も存在するとのこと。

ただしこれは道中で蛇やイノシシが出るような、本当の獣道で一般の人が行くにはかなり危険なようですね。

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過酷な寮生活で退部・途中で辞める部員はいるの?

繰り返しになりますが大阪桐蔭野球部は全寮制で、部員全員が3年間学校での寮生活となります。

ここまで紹介してきたように、野球をする以外の自由はほとんどなく、一般の高校生とはかけ離れた厳格な規則やルールが存在します。

そこで疑問に思うのが、あまりの厳しさのために途中で辞める部員が続出することはないのかということ。

これについてですが、「きつい」「ついていけない」「実家に帰りたい」などの理由で退部・脱落する選手はほぼいないとのこと。

この理由なのですが、そもそも大阪桐蔭野球部の環境が厳しいというのは周知の事実です。

どんな場所なのかあらかじめよく分かった上で、しっかりと覚悟して入学しているのです。

さらに言ってしまえば、大阪桐蔭野球部に入れること自体が特別なことなのですね。

というのも入れる定員はあらかじめ決まっており、およそ1学年で20人前後とのこと。

そして入学する方法というのが、スカウトが大半で大阪桐蔭側から必要とされない限り、入学することができません。

そしてそんな少数精鋭の野球部からスカウトを受けるというのは、生半可なことではないんです。

当然ながら小学生・中学生時代において、目を見張るような活躍している選手ではないと無理なのです。

具体的にいうと、日本代表として世界大会出場経験者や、全国大会出場チームのエース、地方の選抜経験者などで。

つまりその中学年代でトップクラスの実力者でない限りは、大阪桐蔭からスカウトが来ることはありません。

そんなスーパーエリート集団ですから、1人1人の野球に対する意識も他校の選手とは段違いなんですね。

甲子園に出るのは当然で目標は優勝のみ、さらに個人としてもプロ野球選手になることを思い描いている選手しかいません。

このように、野球に対する意識が限りなく高い選手ばかりなんですね。

なので多少の理不尽さやルールに不満があったとしても、途中で心が折れて辞めるなんてことがないんです。

とはいえレギュラーどころかベンチ外になってしまうとモチベーションが下がり、ふてくされて足を引っ張るような選手も出てくるような気もしますよね。

ですがメンバー外が決まった選手に対しては、大学進学後のことを考えた練習・指導がされるとのこと。

大阪桐蔭のスタメンとして甲子園に出れなくても、大学で活躍すればまだプロに入れる可能性もありますからね。

ただそんなことがなくても、ベンチ外の選手はサポートに回り、スタメンの選手は部員全員の想いを受け止めてプレーしているとのこと。

こんな感じで、高校球界屈指の名門はやはり伊達じゃないということですね。