2022年カタールワールドカップを戦う、サッカー日本代表の森保一監督(ポイチ)について。
予選を含めた今までの試合において、結果・内容ともにその手腕に疑問が持たれています。
ネット上でも「無能」「戦術がない」という批判的な声が多数上がっています。
このページでは、サッカーの森保一監督がなぜ世間から叩かれるのか具体的な理由を紹介していきます。
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森保一監督(ポイチ)が無能といわれる理由・原因
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Jリーグにてサンフレッチェ広島を三連覇に導いた実績を買われ、2018年に森保一さんが代表監督に就任。
そこから4年が経過したのですが、メディア・サポーターからは頻繁に批判的な意見が飛び交っています。
なぜ森保一監督は多数から無能だといわれるのか、具体的な理由やその原因を以下で紹介していきます。
選手任せでそもそも戦術がない!
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森保一監督(ポイチ)が無能といわれている1つ目の理由が、「戦術がない」「チームのコンセプトが見えない」ということ。
これがサポーターから「本当に森保で大丈夫か?」といわれてしまう、最も大きな原因になっているようですね。
要するに傍から見ていて、「何がしたいのか分からない」ということ。
歴代のサッカー日本代表監督でいうなら、ハッキリとしたスタイルや目指すべきテーマがあり、
・フィリップ・トルシエ:最終ラインの3人をフラットに並べて押し上げる「フラット3」
・イビチャオシム:人もボールも動くサッカー、考えながら走るサッカー
・岡田武史:数的優位を作り密集地帯を突破する「接近・展開・連続」
・アルベルト・ザッケローニ:相手にボールを渡さず支配し続ける「ポゼッションサッカー」
・ハリルホジッチ:1対1で競り勝つ「デュエル」、ボールを奪ったら素早く攻撃に移す「縦に早いサッカー」
などのようなチーム戦術があり、扱うメディアも「キーワード」で分かりやすく伝えていましたね。
では現在の森保ジャパンがどんなサッカーを目指しているのかですが、正直よく分からない部分があるのも事実。
森保一監督(ポイチ)自身、記者からのインタビューでチームの戦い方やコンセプトを語ることがほとんどありません。
実際のところは、攻守でハードワークをしてボールを奪い、素早いショートカウンターを狙うサッカーだと思われます。
ただそれを「どうやって?」行うのか、戦術部分の細かいディティールが明確に決められない印象を受けるのですね。
というのも森保監督は2018年の就任当初から、チームの戦い方を「選手の自主性」に任せているようですね。
要はピッチ内で自主的に選手が判断し、試合中に臨機応変に修正していくということ。
普通はリーダーである監督が舵を取り、細部まで指示しているところを、代表選手たちに託している感じですね。
これについて一番分かりやすいのが、A代表との兼任監督として臨んだ、東京オリンピックでのニュージーランド戦です。
両チームともに無得点で迎えた延長戦前のブレイク時。
ホワイトボードを使って戦術修正をしていたのが、なんとキャプテンの吉田麻也選手でした。
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そして森保一監督ですが、イレブンが相談している輪に入ることもなく、横から見守るという場面がカメラに収めらたのです。
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本来なら先頭を切ってやるべき仕事を、プレーヤーである吉田選手が行う。
いくら自主性重視といえど、ガチガチの本番で「このレベルの任せ方をするんだ」と驚愕したことを覚えています。
これについては案の定、「あまりにも無能」「監督じゃない」「選手を選んで配置するだけの仕事」などと揶揄されていましたね。
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不明な選考基準・お気に入りのメンバーの固定
サッカー日本代表・森保一監督(ポイチ)が無能といわれてしまう2つ目の理由が、「先行基準が不明なこと」と「特定メンバーの固定起用」です。
これは森保ジャパンが招集選手を発表した際、疑問に思う人が多いということ。
この現象は歴代代表監督でも普通にありましたが、森保一監督の場合はサポーターからして「あまりにも謎」な招集が多いとのこと。
特に指摘されることが多いのが、
・大迫勇也(ヴィッセル神戸)
・長友佑都(FC東京)
・柴崎岳(CDレガネス)
・浅野拓磨(VfLボーフム)
・佐々木翔(サンフレッチェ広島)
・植田直通(ニーム・オリンピック)
などのような選手たちでしょう。
彼らは経験値や元々の実力でいえば、日本代表に選出されてもおかしくはないレベルではあります。
ただ現時点で考えると、
・全盛期を過ぎて衰えが顕著
・著しくコンディションが悪い
・所属チームで目立った活躍をしていない
・クラブでレギュラーから外され控えに回っている
このような状態にも関わらず、無条件で選ばれ試合に起用されることが多々ありました。
それに対して、「お気に入りに固執」「選出理由が謎」「また同じスタメン」「代り映えしないメンバー」「序列重視で新戦力を試さない」などの声。
ただ実際に選手選考や起用に関して一部固執している部分はあると思いますが、致し方ないところもあるというのが個人的な見解。
というのも代表チームは、活動する上であまり時間ありません。
特に日本の場合、多くの代表クラスの選手が欧州のチームに所属しているので、その都度移動する必要があります。
また合流してすぐに試合、なんてことも珍しくないわけですね。
なのでチームの成熟度を上げるためには、ある程度は特定のメンバーを固定する必要があるのも事実です。
また過去にわたる貢献度などによる序列は、少なからず存在するでしょう。
ただサポーターの方たちは、それを踏まえた上での話でしょうね。
使えないお気に入りの選手を招集し、スタメンに固定する。
依然も機能しなかったのに、同じ失敗を何回も繰り返しているという論調で苛立ちを感じているのでしょう。
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試合中の指示・采配による試合中の修正がない!
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森保一日本代表監督が無能とされている3つ目の理由が、「試合中の指示・修正がない」ということ。
対戦相手の出方や試合の変化によって、システムや選手の配置を変える。
また相手チームのストロングポイントを潰し、ウィークポイントを徹底して付くのがサッカーの定石です。
そんな中、森保一監督(ポイチ)率いる日本代表は、ずっと同じリズムで戦っている印象を受ける人が多いようですね。
そして監督自身の采配やベンチからの修正がなさすぎるということが、視聴者から指摘されています。
これが顕著だったのは、2019年アジアカップ決勝のカタール戦でしょう。
勝てばアジアチャンピオンという大一番に、カタールは従来の4-4-2から、5バック気味の3バックにスタメンを変更。
それに対して、日本は大迫と南野の2トップ。
この2人で最終ライン3人を見る形となったので、全くと言っていいほど守備がハマりません。
ただでさえ高温のUAEという舞台で、無策なまま無謀なプレスを繰り返し、チーム全体が著しく体力を消耗。
そして前半の早い時間帯で、日本はアッサリと2失点をくらい結果1-3で敗北しました。
試合開始時点で相手が3バックなのは周知の事実なわけで、そこでなぜベンチから支持を出して修正をしなかったのか?
注目度が高かった一戦だったので、試合後に森保一監督の無策ぶりがメディアにて相当叩かれていました。
さらに付け加えると、日本は2失点後に守備時のフォーメーションを変化させ、全体でプレスのかけ方を修正しました。
その結果、日本がボールを保持する機会が増え、攻撃の道筋がようやく見えてきたのです。
ですがこれは森保一監督(ポイチ)およびベンチからの指示による修正ではなく、選手たちが自主的に変えたようですね。
だとしたら「自主性」という名の「選手任せ」で、無策だと思われても仕方ないかもしれません。
当然ながら試合中の問題点やトラブルに気づけないほどの無能だと、当時SNS上ではプチ炎上のようになっていました。
選手交代のタイミングが遅い!
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森保一監督(ポイチ)がサポーターから無能だといわれる4つ目の理由が、「選手交代のタイミングが遅い」ということ
サッカーというスポーツは試合が始まってしまえば、ファール等で試合が止まっている瞬間やハーフタイムなど限られた時にしか、ベンチが介入することができません。
だからこそ選手交代による采配が、監督としての腕の見せどころなのですね。
特に名将と呼ばれる監督は、試合の流れを読みながらカードを切り、戦局を大きく変えていきます。
そこで森保一監督(ポイチ)ですが、そもそも選手交代のタイミングが遅い傾向にありますね。
これはメディアから何回も、「保守的でリスクを負えない」「決断できない」など戦術が拙いことを取り上げられてきました。
これが顕著だったのは、ワールドカップアジア最終予選のサウジアラビア戦でしょう。
観客の入場規制が撤廃された、完全アウェーな雰囲気の中で始まった予選2戦目。
ダブルボランチの一角として先発した柴崎選手でしたが、なんでもないパスミスや危険な位置でのボールロストを連発。
疲労などコンディションの悪さが序盤から目立っており、視聴者の多くが「はやく交代しろ」と感じたと思います。
そして迎えた後半27分、柴崎選手の不用意なバックパスをサウジにさらわれ失点、それが決勝点となり日本は敗退しました。
原因となった柴崎は、その失点後にベンチに下げられます。
先述した「メンバー固定」にも被ってることですが、柴崎岳選手は森保ジャパンの常連選手。
森保監督にとっては序列上位のお気に入り選手でしょうが、それでも交代のタイミングがもう少し早ければ、あの失点は防げたのかもしれません。
もちろんですがメディアやサポーターから、「森保は勝負所で決断する力がない」と厳しいバッシングを受けることになります。
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交代枠を余らせる!
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日本の代表監督である森保一(ポイチ)さんが無能だと叩かれる5つ目が、「交代枠を余らせる」という理由です。
上で解説した選手交代のタイミングが遅いだけでなく、交代カードを全部使い切らないこともよく指摘されています。
特に2020年に交代枠が3人から5人に変更となってから、それが顕著となっていますね。
別に交代枠を全部使わないとダメではありませんが、選手交代が必要な状況なのに使わないことが多いとのこと。
これはたとえば、アジア最終予選3戦目で格下の中国と対戦した時のこと。
1-0という点差で勝ってはいるものの、フレッシュな選手をドンドン入れて攻撃に出てくる中国。
流れを戻して突き放すためにもう1点欲しいという状況であり、また先発した選手は疲労で足が重くなっている時間帯です。
控えベンチには攻撃的な選手が豊富にいる中、森保監督が大きく動くことはありませんでした。
結果、交代枠を2人余らせて1-0で試合終了を迎えましたが、まさに薄氷の勝利といったところです。
これも森保一監督(ポイチ)の掲げる、ピッチにいる選手自身の自主性や判断力に任せたのかもしれません。
とはいえ親善試合ではない真剣勝負の場なわけで、自らの采配で積極的に介入してもらいたかったと感じるファンが多数。
格下相手にギリギリの内容ということも合わさって、森保は「無策」「戦術がない」という意見に拍車がかかる結果となりました。
選手交代の意図が不明・テンプレ交代
森保一監督(ポイチ)が代表サポーターから無能と評価される6つ目が、「選手交代の意図が不明」ということです。
「交代のタイミング」や「交代枠」に関することは上で書きましたが、さらに選手交代に関そのものの疑問点ですね。
というのもサッカーでの選手交代は単純に人が代わるだけでなく、
・もう1点取りに行く
・リードを守り切る
・全体の攻撃のパターンやプレスのやり方を変更する
などベンチからの指示や意図を、チーム全体に伝えるという役割もあるのです。
そして森保監督ですが、単純に同じポジションの選手を変更するだけで、メッセージ性に乏しい交代が多いといわれています。
スタメンの選手が疲れてきたから、元気な選手を入れるだけという感じでしょうか。
そして新しい選手が入ることによって、チームの機能が劇的に変化したなどの現象はここまでほぼ見られませんでした。
また試合内容には関係なく、最初から決めていたテンプレのような選手交代が多いことも話題に上がります。
具体的にいうと、
長友佑都→中山雄大
田中碧→原口元気
大迫勇也→前田大然か古橋亨梧
アジア予選等ではこのような選手交代がよくみられました。
監督が必要と判断して代えてはいるのでしょうが、見てる側からすればいつも同じ感じ。
ゲームプランの変更や攻撃・守備の修正など、何かしらの采配の意図が見えないということです。
特に左サイドバックで先発出場の長友選手を、後半60分~70分あたりで中山選手に替えるのはもう決まりごとのようになっています。
この意図が読めない、何も考えてなさそうな選手交代については「狙いや戦術なしのテンプレ交代」などと揶揄されています。
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チームマネジメント力の不足
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森保一監督(ポイチ)が無能であると叩かれる7つ目の理由が、「マネジメント力不足」です。
当然ながらサッカー日本代表というのは、4年に1度のワールドカップを目標にチーム作りされています。
そしてこのワールドカップは、決められた期間に集中開催される大会です。
なので選手の怪我やコンディション・疲労度などに対して、マネジメントをしっかり行うことが戦う上で必要不可欠。
そして森保ジャパンは発足から現在までで、
・アジアカップ(2019年1月~2月)
・コパ・アメリカ(2019年6月)
・アジアU-23選手権(2020年1月)
・2020年東京オリンピック(2021年7月~8月)
などの短期決戦の大会に過去出場し、そこで選手のマネジメント不足を指摘されることがありました。
具体的には同じレギュラーを固定し、著しく疲弊している選手を使い続けたということ。
これが顕著だったのは、2020年東京オリンピックでしょう。
開催国という圧倒的ホームで、24歳以上のオーバーエイジ3枠をフル活用して金メダルを目標に掲げたチームでした。
ですが大会は真夏の時期に中2日で約2週間という、信じられない超過密日程で行われたのです。
そしてこの大会の中で森保一監督は、
・谷晃生
・吉田麻也
・遠藤航
・田中碧
・久保建英
の5人を全試合で先発起用。
さらに中山雄太、酒井宏樹、堂安律、林大地の4人も1試合を除いてスタメン起用。
森保監督のメンバーの固定起用は上で述べましたが、オリンピックにおける驚異的な過密日程でもそれを崩すことはなかったのですね。
その結果、準決勝でスペインに敗退し、3位決定戦でメキシコにも敗れてメダル獲得ならず。
攻撃の要である久保と堂安は疲れでキレがなく、遠藤・田中の両ボランチも明らかに足が重い感じが見て分かるぐらいです。
このオリンピックはメダルを期待されていただけに、その後のバッシングは当然。
「森保を代表監督から解任しろ」という強い批判も、かなり上がっていましたね。
戦術や試合での修正力だけでなく、序列優先の保守的な選手起用やマネジメント能力にも多くの人が疑問を投げる原因となったのです。
インタビューでの失言
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サッカー日本代表を率いる森保監督が「無能」といわれる、8つ目の理由が「失言」ですね。
これは戦術や采配などのテクニカルな話しではなく、監督としての資質の話でしょうか。
というのも森保監督は過去に、大きな失言をした瞬間があるのです。
具体的には上で述べた、オリンピックでの選手マネジメントにおけるメディア対応について。
オリンピック敗退後に記者から、「メンバーを代える必要があったのでは?」という質問が森保一監督(ポイチ)に投げられました。
それに対して、「あなたが監督になった時にやってください」と言い返したのです。
仮にもナショナルチームを率いるリーダーが、敗戦直後とはいえこの返答は問題あると思われます。
想定していたゲームプランや細かい戦略等を記者に説明できないにしても、これは大きな失言でしょう。
視聴者のフラストレーションも溜まった上でのこの発言ですから、「やはり森保は無能」「解任しろ」という論調が大きくなった瞬間でしたね。
さらに物議を醸したもう1つの失言が、2022年6月14日に行われたキリンカップのチュニジア戦後です。
大阪のパナソニックスタジアムで行われた試合でしたが、結果は0-3の大差で敗戦。
日本代表はゲーム終了後にピッチで円陣を組み、話し合いが行われたのです。
そこで森保一監督(ポイチ)は、「固定したメンバーで行けばもっとスムーズにいける」ということを口にしたのですね。
まるでサブではなく、いつものレギュラー組で試合に臨めば勝てたかのような話しぶりに視聴者が唖然とした瞬間です。
自分が控えだと自覚している選手からすれば、この森保監督の発言にはショックを受けたでしょうね。
さらにこれは監督自身の戦術のなさや無策ぶりを、サブの選手たちに責任転嫁したような言い方にも聞こえますよね。
しかもただでさえFIFAランキングで格下の相手に、枠内シュート0という情けない結果。
なのでよりこの失言が、ネット上でクローズアップされることになりました。
そして試合を応援していたサポーターからは、「森保で大丈夫か?」という不安を大きくした出来事でもありました。
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森保一監督(ポイチ)に対して選手からも疑問の声?!
ここまで世間から森保一監督(ポイチ)が無能、無策といわれる原因を取り上げてきました。
ただしこれは責任のないファンやメディアから上がる声であり、このような批判は歴代日本代表監督全員が経験してきたことでもあります。
なのでこれらについては問題ないですが、森保ジャパンの場合は内部のメンバー達からも疑問視されている雰囲気があるんです。
具体例をあげると、プレミアリーグ・ブライトン所属の三笘薫でしょう。
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三笘は先述したチュニジアとの敗戦後に、森保監督に意見をしにいったそうです。
そこで攻撃のバリエーションや約束事が少なく、意識の共有ができていないことを森保監督に投げかけたとのこと。
それに対して監督からは、「戦術は薫なんだよ」という言葉が返ってきたようですね。
たしかに三笘薫選手は日本期待のドリブラーで、個で局面を打開できる数少ない存在ではあります。
ただチーム作りの中で取り組むべき課題に対し、戦術はあなたといわれた三笘選手は森保監督に対して何を思うのでしょうか?
また「森保は選手任せ」という世間の批判ですが、この一件においては言われても仕方ないレベルの稚拙さが伺えます。
また他にもリーグアン・ASモナコでプレーしている南野拓実の発言も、一部の界隈で物議を醸しました。
それは2022年にブラジル戦を含む親善試合4試合が終わり、南野選手がインタビューを受けた時のこと。
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南野選手は「日本には守備のフィロソフィー(哲学)がない」、「もっと高い位置でボールを奪わないとドイツやスペインに勝てない」などの発言をしたのです。
これが南野による森保批判と世間に取られ、その記事がネット上で拡散されてしまいました。
他にもボランチの田中碧選手は、「森保ジャパンには戦術がない?」という質問に「細かい決め事はないと思う」と以前話しています。
また日本不動のミッドフィルダー遠藤航選手も、チーム戦術や攻め方の部分で不明確だと、インタビューで答えたことがあります。
このような事象から感じるのは、日本代表には全体的な意思統一が本当にされていないのかもしれないということ。
とはいえ選手は選ばれる側の立場ですから、あからさまな悪口や監督批判はまずしません。
ですが現代表メンバーの中でも森保一監督(ポイチ)に対して「思うところアリ」な選手は、かなりの数存在すると予想しますね、
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日本代表サッカーの人気が著しく低迷している!
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1993年に初のプロサッカーリーグであるJリーグが開幕して以来、日本サッカーの人気は右肩上がりを続けていました。
そのピラミッドの頂点である日本代表は、長きにわたってキラーコンテンツとして君臨。
ですが近年、その人気に大きな陰りが見えてきているのも事実です。
特に森保ジャパンに入ってからその傾向は著しく、テレビの視聴率やスタジアムの入場者数が大きく減少しているのです。
これはたとえば、2022年開催の「E-1選手権」では観客数がJ2の試合を下回る現象が起こりました。
また採算が合わないとして、アジア最終予選のアウェー戦は地上波の放送がされなかったのも衝撃的でしたね。
この問題に対しての考え得る原因ですが、
・三浦知良、中田英寿、本田圭佑など過去に存在したスター選手の不在
・インターネットの爆発的な普及で、サッカー以外の娯楽が増えたこと
・日本代表レベルとなる選手は、すべて海外チームへ移籍してしまうこと
・世界情勢の煽りを受け、気軽に試合観戦することが困難な状況
などのようなことがあり、決して森保一監督(ポイチ)だけの責任ではありません。
とはいえやはりこのページで語ってきた、
・戦術が分かりにくく選手任せな雰囲気
・特定の選手を固定する保守的なメンバー選考
・監督の采配による劇的な変化のなさ
・拙く感じる消極的なベンチワーク
というように、森保監督の実力・能力を疑問視する人が多いのも事実。
実際にA代表の試合後のSNSでは、「つまらない」「面白くない」という声が飛び交っています。
これらの森保監督に対する疑問が不満や怒りとなり、日本代表離れを起こしている可能性も少しは考えられるかもしれませんね。
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森保一監督(ポイチ)はなぜ日本代表監督に選ばれたのか?
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このページにて森保一監督(ポイチ)に寄せられる批判の声がその理由について紹介してきました。
日本代表には情熱的なサポーターが多数いますので、厳しい世論に晒されることは本人も十分わかっていることでしょう。
アンチからすればただの無能監督なわけですが、ではなぜそんな人物が代表監督となったのでしょうか?
客観的な背景も交えながら、以下で考察していきたいと思います。
世間で日本人監督待望論が巻き起こった
1998年のフランス大会でにて、日本代表はワールドカップ初出場を果たしました。
その当時の監督は岡田武史さんでしたがそれ以降は、
・フィリップ・トルシエ(1998年~2002年)
・ジーコ(2002年~2006年)
・イビチャ・オシム(2006年~2007年、病気のため退任)
・アルベルト・ザッケローニ(2010年~2014年)
・ハビエル・アギーレ(2014年~2015年、過去の八百長疑惑で退任)
・ヴァヒド・ハリルホジッチ(2015年~2018年、日本サッカー協会の判断で解任)
というように、外国人監督が歴代の日本代表を率いていました。
ですが日本代表監督に関して、サッカー協会内部やサポーターからは日本人待望論は以前からありました。
この理由としては、100年近く続くワールドカップの歴史の中で、優勝国はすべて母国の監督が率いた国しかないということ。
外国人監督でワールドカップを優勝した国は0なんですね。
そして日本代表ですが、これまで過去に6回ワールドカップに出場しており、予選を突破して決勝トーナメントに進出できたのは、
・日韓大会(2002年)
・南アフリカ大会(2010年
・ロシア大会(2018年)
の3大会であり、自国開催の日韓大会を除けば、南アフリカ大会の岡田武史監督、ロシア大会の西野朗監督という日本人2人のみです。
こういった過去の経験・実績があるため、「代表は日本人監督に任せるべき」という世論が強いわけですね。
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日本人監督中で実績はJリーグでNo.1!
そんな日本人監督待望論がある中、選ばれたのが森保一監督(ポイチ)です。
そこで注目なのが、森保一の監督としての実力・評価ですね。
監督歴はJリーグのサンフレッチェ広島でしかないのですが、実は在任時にとんでもない実績を残しているんです。
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具艇的には、2012年にサンフレッチェ広島のトップチームの監督に就任。
チーム戦術としては、前任だったミハイロ・ペトロヴィッチ監督が駆使した、可変型3-4-2-1の「ミシャ式」を継続。
そして森保一監督は就任1年目にして、なんとJリーグを制覇してしまったのです。
さらに翌年となる2013年も、チームは優勝を果たしリーグ連覇。
2014年は勢いが低迷して最終順位は8位に終わりますが、2015年には再び勢いを盛り返して年間優勝を果たします。
つまり森保一監督はサンフレッチェ広島を、4年間で3回も優勝させているんですね。
ちなみに開幕から29年が経過したJリーグの歴史の中で、3回もの優勝を経験した監督は、
・オズワルド・オリヴェイラ(2007年、2008年、2009年)
・森保一(2012年、2013年、2015年)
・鬼木達(2017年、2018年、2020年)
の3人しか存在せず、実績からすれば日本人監督としてはNO.1といっても過言ではありません。
今でこそ森保監督は「選手に任せるだけの無能」とか、「戦術がなにもない無策」だの手腕や実力を疑問視されています。
ですが先述した代表監督の日本人待望論、さらに客観的に残してきた実績をふまえると、森保監督が選ばれたのは妥当な結果といえるでしょう。
年棒が安く経費を抑えることができる!
森保一監督(ポイチ)がなぜ選ばれたかの理由としては、「年棒」が安いというのも1つあると思われます。
代表監督の給料はもちろん日本サッカー協会(JFA)が支払うのですが、やはり外国人監督を連れてくるとなると、どうしても値段は上がります。
サッカー日本代表の歴代監督でいえば、
・ヴァヒド・ハリルホジッチ:2億7,000万円
・アルベルト・ザッケローニ:2億5,000万円
・ジーコ:2億
・ハビエル・アギーレ:2億
あくまでも推定ですが、これぐらいの水準の年棒を支払っていたそうです。
また必要なのは監督の年棒だけでなく、通訳・専属コーチなどの人件費や、家族を含めた日本での滞在費・移動費など。
これらの経費も、年間億単位で発生してしまうわけですね。
それに対して、森保一監督(ポイチ)は年棒約1億5,000万円ぐらいで契約しているとのこと。
基本的に代表監督はワールドカップまでの4年間ですから、×4となると総額はかなり抑えられていることが分かるでしょう。
さらに森保監督の場合は、ピラミッドの頂点であるA代表だけでなくオリンピック代表との兼任監督でした。
なので五輪代表監督をまた別に選んで、給料を払わなくすみますよね。
そういう意味では、任命する日本サッカー協会にとって森保監督はかなりリーズナブルな人材ということが分かります。
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日本サッカー協会的(JFA)にとって優秀な人材
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サッカーは世界で一番人気のあるスポーツゆえに、一大エンターテイメントとして巨額のお金が絡んでいます。
それは世界各国のクラブチームだけでなく、代表チームも然り。
4年に1度開催されるFIFAワールドカップは、オリンピックをも凌ぐ世界最大のイベントなのです。
そしてサッカー日本代表ですが、そのメインスポンサーは「キリン」と「アディダスジャパン」。
そして日本サッカー協会(JFA)とスポンサーの間に入っているのが、世界最大の広告代理店である「電通」ですね。
日本サッカー協会はこれらの大企業から、数百億円にわたるスポンサー料金を受け取りそれで運営しているわけですね。
そういう背景があるので、「キリン」「アディダス」「電通」の日本サッカーにおける影響力というのは計り知れないものがあるのです。
いわゆる「大人の事情」になるわけですが、これは具体的に、
・日本代表選手の背番号
・代表選手の選考
・ワールドカップの試合の開始時間
などのような部分の決定権において相当な影響があることは、代表OB選手や歴代代表監督の発言から明らかになっています。
要するに誰が選ばれ試合に出るというのは、代表監督の一存だけで決まっているわけではないんですね。
これが顕著だったのが、2018年のハリルホジッチ監督の解任です。
ハリルはその当時の日本代表における絶対的なスター、香川真司選手と本田圭佑選手をメンバーから外そうとしたようですね。
それに対し外部からの大きな力が働き、解任となってしまったという話は至るところで囁かれました。
そこで現サッカー日本代表・森保一監督(ポイチ)です。
プロ化されるJリーグ開幕以前、社員として働きながら実業団でプレーをしていた経験の持ち主。
そして自分自身のことを「今からでもサラリーマンとして働ける」と公言しているぐらいの真面目な人物です。
なので世間でいかに無策・無能呼ばわりされようが、雇い主である日本サッカー協会にとっては極めて優秀な監督であることは間違いありません。
森保一監督(ポイチ)の優秀さ・ポジティブな側面は?
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日本サッカーを応援するサポーターや視聴者からは低評価のブーイングを受け、解任要求の声が大きい森保一監督。
日本人監督の中ではズバ抜けた結果・実績を持ちながらも、批判的な意見は止むことがありません。
ですが当然ながら、ただベンチ前に立ってるだけの無能ではありません。
以下では森保一監督(ポイチ)の優秀さや、代表監督としてポジティブな部分にフォーカスしていきたいと思います。
実は歴代日本代表監督の中で勝利数・勝率ともに1位!
森保一さんのJリーグでの監督としての手腕、実力については上で述べたとおり。
監督歴はそこまで長くないですが、過去の指揮官である岡田武史さんや西野朗さんよりも実績は上ですね。
前任だった名将ミハイロ・ペトロヴィッチが編み出した戦術を踏襲しただけと揶揄されていますが、これは紛れもない事実。
そして2018年7月に日本代表監督となってからの森保ジャパンの戦績について。
2022年11月1日現在で57試合を戦い、39勝8分け10敗となっています。
この「39」という勝利数ですが、実はオフト以降の日本代表の中だとジーコジャパンを抜いて、歴代1位の記録を誇っています。
さらに勝率をみても森保ジャパンは70%を超えており、オシムの65%・オフトの63%を抜いてこれも歴代1位。
つまり監督としては、Jリーグ・日本代表ともにトップの成績を叩き出しているのです。
対戦相手・メンバー・環境など様々な要因が関係するので、単純な比較で優劣が決まらないのは分かります。
またアジア最終予選で格下相手に勝ち星を落とすなど、負けた時の印象が強いのもあるでしょう。
とはいえ勝負事は結果が全て。
だとしたら世間からは選手頼みで無能扱いされているものの、ここ30年にわたる日本代表の歴史の中、一番勝っているのも事実です。
将来を担う若手の発掘・育成!
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森保一監督(ポイチ)はお気に入り選手にこだわって不可解な選手選考をしたり、新戦力を全然試さないなどといわれています。
たしかに日本代表には明確な序列があるようにみえますが、それはどこのチームだって一緒ですよね。
また試合ごとに招集されては解散を繰り返すので、チームの成熟度を考えればある程度ベースとなる選手の存在は必要不可欠。
あとは何となくのイメージで語られている部分もあるかと思いますね。
というのも森保ジャパンは2018年からの4年間で、のべ122人もの選手を招集した実績があります。
そしてカタールワールドカップに向かう本選26名の中には、初出場者が19名も選ばれているのです。
登録メンバーが3人増えたとはいえ、この「19」という数字は史上最多です。
また東京五輪代表監督との兼任だったこともあり、未来の日本代表を担う人材を発掘・育成してきています。
具体的な名前を挙げれば、
・久保建英
・堂安律
・田中碧
・上田綺世
・前田大然
・三笘薫
・相馬勇紀
・冨安健洋
・中山雄太
・伊藤洋輝
などのような選手が、ワールドカップ本選メンバーに選出されているのです。
特に世界最高峰プレミアリーグで首位争いをしている、「アーセナル」所属の冨安健洋選手。
彼に関しては19歳の時に森保監督がポテンシャルを見出し、A代表へ飛び級で大抜擢した選手です。
さらに国際経験が浅いながらもレギュラーとして起用され、アジアカップやコパアメリカなどの真剣勝負で揉まれました。
そんな貴重な経験を重ねて実力を付けたからこそ、今や世界的なビッグクラブの中心選手になったわけですね。
森保ジャパンにて納得できない選考・起用はあるかもしれませんし、自分の推しが選ばれないことに不満を感じるのは当然です。
ですが若手人材を発見し育ててきたことは、森保一監督(ポイチ)の4年間の大きな功績であると断言できるでしょう。
モチベーターとして選手からは強い信頼を受けている!
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マスコミから手腕を疑問視されたり、視聴者から無能と罵られることの多い森保一監督。
実際のところゲーム中における修正や戦術面、選手交代に関など苦手な部分はあるのかもしれません。
ですが現場におけるサッカーの監督は、いくつかの種類に分けられます。
独自のシステムや戦術を開発、選手たちの機微に目を光らせて柔軟に指示を出す「戦術家タイプ」。
または指揮官として圧倒的な存在感をみせる「カリスマタイプ」。
森保一監督(ポイチ)はこのようなタイプの人間ではないでしょう。
ですがチームのリーダーとして人心を掌握、やる気を引き出して全力のパフォーマンスを発揮させる優秀なモチベーターではないでしょうか。
というのも日本代表監督としてもそうですし、サンフレッチェ広島時代も選手たちから信頼され厚い支持を受けてるのです。
この理由ですが指導者としての森保一さんは、とにかく選手ファーストということ。
プレーヤーである彼らをリスペクトし、選手のことを第一に考える。
そしてレギュラー・控え関係なくすべての選手に対して、時間をかけてとにかく話を聞いてコミュニケーションを取るとのこと。
そんな姿勢に選手たちは強い信頼感を持ち、「監督のために」という気持ちになるのだとか。
実際に日本代表のキャプテンを務める吉田麻也選手は、
いろんな監督とやってきたけど、本気で選手のことを考えてくれた、数少ない1人が森保監督。“みこしを担ぎたい”と思う監督であることは間違いない
ということをメディアで語っていますね。
なので強い信頼関係をつくり、選手のモチベーションを上げるなどのマネジメントにおいて森保監督は優れた人物といえるでしょう。
特にワールドカップは短期決戦かつ、選手は多大なストレスや緊張に晒される大会です。
フランス・ドイツ・アルゼンチンのような強豪国でも、過去に内部分裂によって予選敗退となった例はたくさんありますしね。
たとえ戦術やベンチワークなどの采配面で難があろうとも、強固な組織をつくるリーダーとしての役割を果たしてくれるのではないでしょうか。