アニメ

STAND BY ME ドラえもん|数々の名エピソードをリアルな3DCG映像で表現した傑作!

映画館の座席

今回取り上げるのは、藤子・F・不二雄さん生誕80周年の記念作品である「STAND BY ME ドラえもん」です。

日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞した傑作で、監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴さんが務めています。

今までのドラえもん映画の中でも最高の売り上げを記録し、2020年11月には続編の公開も決定しています。

そんな「STAND BY ME ドラえもん」について個人的に素晴らしいと感じたシーンや、注目ポイントなどを紹介していこうと思います。

「STAND BY ME ドラえもん」のあらすじ

優しい心の持ち主ではあるが、勉強もスポーツもからっきしで失敗ばかりの少年のび太。

ある日、そんなのび太の部屋の机から1人の少年と、猫型ロボットのドラえもんが登場する。

話を聞いてみると、その少年はのび太の孫の孫にあたるセワシという人物で、22世紀からタイムマシンに乗ってやってきたとのこと。

セワシ曰く、このままのび太が情けない生活をおくり続けてしまうと、大人になってから大変な苦労をしてしまうという話です。

さらにそれが子孫であるセワシ自身にも影響を及ぼしてしまうということで、そんな未来を何とかするためにドラえもんを連れてやってきたのです。

ですが未来のロボットであるドラえもんは、納得いってないままセワシに連れてこられたようで、のび太と一緒に生活することには乗り気ではない様子。

そんなドラえもんだったが、セワシによって「のび太を幸せにするまでは22世紀に戻れない」というプログラムを組まれてしまい、現代に留まることになるのだった。

ドラえもんがポケットから出すひみつ道具を使いながら、またジャイアン・スネ夫・出木杉君・しずかちゃんといったお馴染みのキャラクターと関わりながら、のび太はどのようにして成長していくのか?

子供時代~結婚するまでののび太とドラえもんの、キラキラとした共同生活を描いたアニメ映画です。

「STAND BY ME ドラえもん」のここが良かった!個人的な4つの注目ポイント

以下では「STAND BY ME ドラえもん」の特徴や、「ここが良かった!」と思えるポイントなどをいくつか紹介していきます。

まだこちらの作品を1度も観たことがない人は、視聴の際にぜひ参考にしていただけたらと思います。

美しい3DCG映像によるリアルな臨場感!

「STAND BY ME ドラえもん」の最大の見どころは、なんといっても精密に作りこまれた3DCGによる映像美でしょう!

髪の毛や肌の質感、衣服の布感など細かい部分も丁寧にCG化されており、各キャラクターの動きも躍動感にあふれているのです。

正直なところ、国内のCGアニメでこれ以上に精巧な作品は観たことがないレベルですね。

特に凄いと思ったのが、のび太が初めて乗ったタケコプターの力を制御できず、振り回されてしまうシーンです。

道路のスレスレまで落下したり、車にぶつかりそうになるなどの目に合うのですが、それらのシーンでは思わず体をのけぞってしまうぐらいのリアルさ。

従来の2Dアニメでは決して味わうことのできない、臨場感があるんです。

またそこからタケコプターの操縦に慣れ、自由に空を飛び回るようになる場面では、美しい夜景を背景に、まさに自分も空中を飛んでいるかのような浮遊感が味わえます。

舞台となっている街並みももちろん3DCG化されているのですが、お馴染みとなっている世界観を壊すことなく新しいものを見せてくれています。

ドラえもん映画初のフルCG化ということで、最初の数分間だけは自分の頭の中にあるアニメとのギャップで、少しだけ違和感を覚えたのも事実。

ですがそれもすぐに慣れ、全編通した感想としては海外大手のアニメ会社と比べてもいいぐらい、CG映像の仕上がりやクオリティには素晴らしいものがあると思います。

原作の名作タイトル・エピソードを1つの話として再構築!

「STAND BY ME ドラえもん」のお話は、藤子・F・不二雄さんの原作漫画の人気エピソードを元に作られています。

具体的なタイトル名を挙げると、

・未来の国からはるばると(1巻)
・たまごの中のしずちゃん(37巻)
・しずちゃんさようなら(32巻)
・雪山のロマンス(20巻)
・のび太の結婚前夜(25巻)
・さようなら、ドラえもん(6巻)
・帰ってきたドラえもん(7巻)

以上のタイトルが取り扱われており、紹介している順番に話は展開されていきます。

これはいってしまえば、ドラえもん原作の良いところをギュッと詰め込んだ構成になっていて、それらを通しで観ることができるのです。

ドラえもんは漫画もアニメも基本的には1話完結ですし、このようなオムニバス形式の作品は少し不自然さが出がちなのですが、「STAND BY ME ドラえもん」ではしっかりと繋がりのある1本のお話になっています。

なのであまりドラえもんを知らない方であっても、とにかく名シーンの連続なので、十分楽しめて深く感動できる内容になっているんですね。

そして私のような昔からのドラえもんファンからすれば、すべて知っているお話ではあるものの、3DCGというまったく新しい形で見られる新鮮さがあります。

また不自然なアレンジを加えることなく原作に忠実なところも、制作側のドラえもん愛が伝わる素晴らしい点だと思いますね。

しずかちゃんの女性としての素晴らしさを大いに堪能できる!

「STAND BY ME ドラえもん」を観て私が強く感じたのは、しずかちゃんという女性の素晴らしさですね。

国民的作品なので私がいうまでもありませんが、しずかちゃんは永遠のヒロインであり、多くの男性にとって理想の女性像といっても言い過ぎではないでしょう。

この作品では、そんなしずかちゃんの可愛くて優しいところはもちろん、女性としての強さや懐の広さが随所に描かれているのです。

印象的なところでいえば、

嫌なオーラを周囲に発して、人を寄せ付けないようにする「ムシスカン」というひみつ道具を、のび太が間違って使ってしまうシーンでしょう。

ドラえもんやママでさえ逃げ出してしまい、作用が強すぎてのび太自身も動けなくなってしまいます。

そんな中、しずかちゃんだけはムシスカンの負のオーラを受けながらも前進し、倒れているのび太の手を握って助け出すのです。

このシーンにおける、しずかちゃんののび太を想う愛情と強さには、シンプルに胸を打たれるものがありました。

また2人が大人になった未来にて、雪山で迷ってしまったしずかちゃんをのび太が救出しに行くというシーンがあります。

とはいえのび太は世界地図を持ってきてしまったり、火を起こそうにもマッチが濡れて使い物にならないなど、足をひっぱりピンチな状況に拍車をかけてしまいます。

しずかちゃんはそんな情けないのび太に対して、攻めるどころか優しく理解を示し、「放っておけない」として結婚まで決意するんですね。

これを見て、のび太のことを羨ましいと思ったのは決して私だけではないはずw

なにはともあれ「STAND BY ME ドラえもん」では、しずかちゃんがいかに素晴らしい女性なのかがとてもよく表現されているので、その点にも注目してもらいたいですね。

秦基博さんによる主題歌「ひまわりの約束」

「STAND BY ME ドラえもん」は全世界の興行収入100億円を突破し、歴代映画シリーズの中でも最高の売り上げを記録した作品です。

ここまでヒットした理由の1つとしてアニメの内容もさることながら、主題歌である「ひまわりの約束」の存在も大いに関係していると思います。

このひまわりの約束の作詞・作曲は、秦基博さんというシンガーソングライター。

秦基博さんは「聖の青春」「天空の蜂」「言の葉の庭」など、数多くの映画の主題歌を手掛けている、知る人ぞ知るヒットメーカーなんですね。

そんな秦基博さんが歌うひまわり約束ですが、これが本当に映画の内容とマッチしていて、「STAND BY ME ドラえもん」という作品全体に深みを持たせているです。

具体的な歌詞は伏せますが、ドラえもんとのび太の2人の関係性・友情をこれ以上ないぐらいに表しています。

また映画では、ドラえもんが未来に戻って2人が離れ離れになるシーンがあるのですが、「傍にいたい」「別れたくない」というお互いの強い気持ちが、歌詞となって流れてくるので、ここで涙を堪える人は多いと思います。

穏やかなアコースティックギターのメロディーや、秦基博さんの優しくて繊細な歌声もてとも素晴らしく、単体でも泣けるバラードに仕上がっている名曲です。

実際にこのひまわりの約束は、チャート上でも異例のロングヒットを記録し大勢が知る名曲となりましたが、本当にこの曲が「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌で良かったと心から思いますね。

「STAND BY ME ドラえもん」のまとめ

以上、「STAND BY ME ドラえもん」についてここまで紹介してきました。

この作品はドラえもんがなぜ多くの人に長年愛され、普遍的な評価を受けているのか再確認できるアニメ映画だと思います。

私でいえば子供の頃にドラえもんの漫画を飽きることなく、繰り返し何回も読んでいたことを思い出させられました。

また結婚前日にしずかちゃんのパパが娘に送る名台詞や、ドラえもんの助けなしでジャイアンに立ち向かうのび太の勇敢な姿など、数が多くてこのページでは取り上げなかった名シーンは他にもたくさんあります。

そんな数々の名エピソードを、美しい映像で観れるのはこの上なく贅沢なことでしょう。

なにわともあれ、「STAND BY ME ドラえもん」は今後も折りに触れて私は見返すでしょうし、自信をもっておすすめできる傑作アニメで間違いありません!