イベントレポート

高度なバルブ製造技術で日本を支える「近藤工作所」の現場を見に行こう!

菊池睦

2019.07.19

Writing: 菊池睦


こんにちは、四国中央市の菊池です。
今回の記事は、えひめさんさん物語のコアプログラムの一つである、株式会社近藤工作所さん(新居浜市)のオープンファクトリー「知ってみようバルブの世界」の第1回(全4回)に参加してきましたのでご紹介します。

 

そもそも近藤工作所とは何をやっている会社なのか?

「知ってみようバルブの世界」と題名が付いているので、バルブの会社なんだろうなと想像はできると思います。
では、バルブの会社ってなんぞや?


はじめに、事務所で近藤工作所さんの会社概要や、取り扱っているバルブについて簡単な案内があります。
今回、説明をしてくれたのは同社に勤務する阿部さん。
阿部さん曰く「そこそここの会社に勤めていますが、工場を案内するのは実はまだ2回目」とのこと。
意外と珍しい機会のようです。

 


確かに、日常生活をしている中で、バルブが組み込まれているものを使うことはあっても、バルブそのものと出会う機会ってあまりないですし、せっかくなので知っておきましょう。
どこかで誰かに披露して、一目置かれるかもしれませんからね!

バルブというと、工場にあるぐるぐる回して管を閉めるものを想像すると思います。
実際、それもバルブなのですが、実は誰もが一度は使ったことがあるであろう意外なモノもバルブでした。
(この辺は、実際にオープンファクトリーに参加してのお楽しみに)

来年創業80年を迎える老舗の近藤工作所さんの業務内容がコンパクトに、しかしバッチリ分かる説明です。

 

近藤工作所の全貌が明らかに! 工場の現場を見学


続いては、工場の現場見学です。
案内してくれたのは、なんと女性の伊藤さん。
伊藤さんも現場の最前線で研磨作業や加工などをされているそうで、機械が好きでこの業界に入ったそうです。

近藤工作所社長の近藤彰一さんも「工場の作業だからといって、男性と女性でやれる内容が変わることはない。確かに男性の方が多いですが、女性も大歓迎ですよ」とおっしゃっていたので、「我こそは!」と思っている方は門戸をたたいてみるのもいいのでは?


話がちょっとそれましたが、まずは、バルブ製造の部門です。
鋳物の状態で納品されたバルブのパーツを、オーダーに応じて加工したりネジ穴を開けたりして、バルブを組み立てていく作業です。




工場のあちこちに加工されて製品になるのを待つパーツや、製品になって出荷を待つバルブが置かれていました。


つぎは、安全弁整備の部門です。
安全弁とは、容器内の圧力が過剰にならないように調整する弁のことで、化学工場などを安全に運用するために定期的にメンテナンスが必要になるパーツとのことです。

分解して整備して組み立てる工程を行うのですが、このメンテナンスをしている最中は工場の稼働を止めるため、時間をかけて作業すればいいわけではありません。
素早く、しかし確実な作業が求められる、技術力勝負な場面です。

 


この整備のうちの一つの作業をこのあと体験させてもらったのですが、詳細は後ほど。

 


そして、機械加工の部門。
大きな機械を使いこなして、0.01ミリ以下の正確さで金属を加工する部門です。
一般的なはがきの厚さが0.2ミリくらいですので、0.01ミリというとどれだけ薄いかが分かると思います。

商品にするために必要な加工や研磨を行うだけでなく、それを作るための道具も必要であれば自作するそうです。

 

企業秘密を惜しげもなく披露!? 機械にはできない作業だからこそ、技術力が必要

最後に、安全弁整備の際の分解してメンテナンスを行う部分である、パーツの研磨を体験させてもらいました。
今回はこの研磨用に特別に用意してくれたパーツを使用しました。


左が研磨後、右が研磨前の状態です。
明らかに磨かれ方が違いますよね。

お手本を見せてもらいながら、同じ作業をやってみます。


が、全然上手くできない自分を含めた参加者一同。

 


目の前では簡単にできているように思えるのに、実際にやってみると難しい。
時間いっぱい、指導してもらいながら研磨してみた結果はこうなりました。

 


左は先生による見本。右は自分が作業したもの。

違いすぎる……。

この領域になるまで、5年くらいは修行が必要だそう。
機械は完璧にできないため、技術力を持った人がやらなければならない作業です。

惜しげもなく見せてもらいましたが、同じ作業はできても同じ結果にできないあたり、職人技を感じました。

 


ちなみに、研磨したパーツはこんな感じにフックをつけてお土産にもらえました。
キーホルダーにはちょっと重いですが、ペーパーウエイトにしてもいいですし、自宅で研磨リベンジをしてもいいかなと思います。

 

あと3回もチャンスがある。行くっきゃない!

取材といっておきながら、しっかりプログラムを満喫してしまいました。
しかし、普段は見ることのない工場内を見学できる上、職人技の体験までできるとなると、なかなか機会もないと思います。

参加者の一人は「いい機会なので参加してみた。作業の説明を聞いて、ミリ以下の単位で作業をしていると聞いて驚いたが、とても楽しかった」と話してくれました。

次回以降は7月24日、8月7日、8月21日に開催されます。
夏休みシーズンですので、家族で参加してみるのも良いかと思います。
参加には予約が必要ですので、詳しくは下記をご覧ください。

【今回の取材先】
ものづくり物語「オープンファクトリー」(株)近藤工作所 知ってみようバルブの世界
日時:7月10日(水)済・7月24日(水)・8月7日(水)・8月21日(水)
場所:(株)近藤工作所 本社工場(新居浜市西連寺町2-7-29)
参加料:無料
定員:15名
予約方法:メール
お問い合わせ: メール