イベントレポート

アーティストWALTZ.さんのコラボ! 木のゆりかごに乗ってみた!
ーサイプレス・スナダヤさんの工場見学(後編)ー

チーム愛大

2018.12.16

Writing: チーム愛大

公園の遊具「ゆりかごブランコ」をCLTで作った作品「ゆりかご」

前編から続きます。

西原:全体的な工場の見学後、ずっと気になっていた「ゆりかご」についてお話がありました。
企画に参加されたワルツの川﨑さん、靎沢(つるさわ)さんから、作品の制作過程について伺いました。

お2人は約3週間愛媛に滞在し、「ゆりかご」や「CLTタワー」の構想をしたそうです。「ゆりかご」は、公園の遊具の「ゆりかごブランコ」を応用。「みんなで揺れる」という体験はこの遊具ならではの楽しみですが、近年では安全性の問題から遊具が撤去されることが多くなってます。そのため、今回の企画で、そうした失われていく感覚を楽しむことのできる「ゆりかご」を誕生させました。

私も実際に乗りました。大きく揺れる半面、とても安定感があるのは、底が厚く重く作られているからだそうです。細部をよく見ると、「ゆりかご」には直角の部分がなく、全ての部品の角が丸く加工されていました。角が除かれていた点や、木の材質にそのまま触れられる点からも、自然に囲まれているような感覚がありました。

 

また、「CLTタワー」は大規模な建造物のため模型が展示されており、部品の詳細まで書き込まれた設計図も見ることができました。タワーは二重のらせん階段になっており、上る人と下る人が出会わない仕組みになっていました。説明の中で驚いた点は、二つの作品はCLTを活用できるよう、全て「面の部品」でできているという点です。実際に模型を分解し、1つ1つの部品が板でできていることが分かりました。お二人は普段、オーダーがあって仕事をすることが多く、こうしてゼロからものをつくる機会はそう多くないとおっしゃっていました。

お土産としていただいた桧のウッドチップは、防臭や入浴剤として利用できるそうで、持ち帰ったものは部屋に飾っています。また、今回のためにつくられたリーフレットには、何度も見返したくなるような視覚的な面白さを感じました。大きな山の絵のある表紙から中を開くと、文字列が一段ずつずらして重ねられており、CLTの木の重なりを思い出します。

中川:今回の工場見学は、どのエリアも、どの機械も撮影OKと、最初に説明がありました。撮影がやりやすかったです(笑

<チーム愛大メンバーによる、コメントという名の茶々>

工場見学と作品鑑賞が終わった後、工場内を自由に見てまわりました。社員の方に質問すると、丁寧にわかりやすく答えてくれました。アーティストさんともお話したのですが、とてもフレンドリーで話しやすかったです。私は法文学部で、あまり機械のことや林業、木材の加工について詳しいわけでもありませんが、関心をもって工場見学をすることができました。(ももち)

工場説明の中で一番印象に残ったのは「マスプロダクション重視への切り替え」。丁寧で職人技の光る日本ならではの技術は素晴らしいものですが、和風建築の減った今、こだわるところが違うのではないか? カナダやアメリカの安価な木材に押され、このままでは日本の林業は衰退するだけではないか? という2つの気づきから、「マスプロダクション(大量生産)」を重視していく方向性に変えたそうです。最新鋭のマシンを揃え、技術を駆使して高い品質を保っているのは様々な努力があったのだろうなと思いました。また労働環境については、冷暖房完備、週休二日制で残業もほとんどないというホワイトさで、思わず私も将来はこんな環境で働きたい、と思ってしまいました。(ゆきち)

次回の西原&中川記事は、未定です。

★今回はプレイベントでした。
本番は5月GW期間中の、ものづくり物語「アーティストinファクトリー」でも公開されます。
オープンファクトリー(工場見学)は、見学できる工場が増えて4月からの実施になります。

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