イベントレポート

ここが東平!!天空のまちで石丸幹二さん出演の音楽祭。

秋月やすこ

2019.11.01

Writing: 秋月やすこ

ママと暮らしのデザイン社の秋月やすこです。

10月5日(土)、新居浜市の別子銅山 東平(とうなる)エリアで、えひめさんさん物語第5話「あかがね物語-天空の音楽祭-」が開催されました。

開坑から閉山まで283年にわたり銅採掘が行われ、一時期は銅の産出量世界一を誇るなど、新居浜市を四国屈指の工業都市へと導いた「別子銅山」。今では、当時を伝える巨大なレンガ造りの産業遺産が深い緑に囲まれ、素晴らしい景観となり、東平エリアを中心に「東洋のマチュピチュ」と呼ばれる人気の観光スポットとなっています。

あかがね物語では、この別子銅山の歴史が醸し出す雰囲気と自然が作り出す景観を背景に、この地で初めてとなる野外コンサートを開催。新居浜市出身の俳優・歌手石丸幹二さんらが出演しました。

今回、この取材をお受けして本当に良かったと思っています!!
新居浜市民ですが東平、東洋のマチュピチュという名前しか知りませんでした。
マイントピア別子から上には行ったことがない。私の運転で大丈夫か!? という不安でしかなく。

ですが実際の道のりは、離合できる場所もあるし、途中、あまりの景色の美しさに声が出てしまうことも!!風景を楽しんで、風を受けて最高の気分転換になりました(離合が難しい場所もありますので、車の運転に自信がない方は、このあと紹介するガイド付きツアーの利用をオススメします)。

まだ知らない東平を、もっと楽しみたい

東平に行ったことがない、何も知らないままで行ったことが良かったのか。
それはもう私にとっては想像以上のものでした。
心地良い風、空の青ってこんなにも美しいものなのか。
着いてすぐに感動で、どこにカメラを向けても美しい!!

誰かに聞いてほしくて、友達に連絡を取ったり運営スタッフを捕まえてこの感動を伝えたり。整備されたところもあるけど、草が生い茂ってるこの道の先には、昔は家があって学校があって、娯楽場まであったんだな……と当時のにぎやかだった光景を思い浮かべたり。初めて来た東平を、もっと楽しみたいと、このとき感じていました。

今回、コンサートが始まる前には、地元ガイドによる別子銅山ガイドツアーが開催されました。

別子銅山は元禄3年から283年間続き、地下1,000メートルまで採掘され、明治25年、山岳鉄道として蒸気機関車が走っていたことに衝撃を受けました。
大きな歴史がこの東平にはあり、日本の近代化に大きく貢献したことに納得しました。

もっと東平の歴史を知りたい方へ。
今後もガイド付きツアーに参加する方法がありますよ。

東平観光バスツアー
開催日時:通年 11:00〜13:00、13:00〜15:00
お問い合わせ:マイントピア別子 0897-43-1801
※12月~2月は新居浜市の市道(東平・河又線)が通行止めとなります。東平へは自家用車でも行けません。東平バスツアーもお休みします。

○チャレンジプログラム「歴史の語り部とめぐる あかがねの街ガイドツアー
日時:5月~11月24日(日)(2週間前に要予約)
お問い合わせ:新居浜市観光協会 0897-32-4028

「青の舞台」に、ただただ感動

コンサートの舞台はここ。この「青の舞台」を見たとき、こんなにも自然が作り出す演出があるのだと、ただただ感動しました。
そして、この場にいられることの喜びと、これから始まる時間が待ち遠しくて!

さ~天空の音楽祭が始まりました!!

演奏者の方々がステージに上がり、後方から石丸幹二さんが手を振り登場!!
観客拍手!!

そのまま舞台にあがり1曲目を力強く熱唱!!
最初から迫力がすごい!! すごすぎます!!
優しい風が吹き石丸さんの髪をなびかせながら、静かな中に歌声だけが響く。
石丸さんのバックには山並み、青い空、白い雲……これがぜいたくというのだ。

コンサートの中では石丸さんによるサックス演奏も。
サックスの音色が山並みに響く! この体験はなかなかできない!
音楽のプロたちがここに集い、最高の瞬間を作り出す。
このときには日差しも弱まり、風も心地よく感じるようになりました。
何度も言いますが、本当にぜいたくな時間!!

しっとりと歌われる曲では、東平に響く歌声を、目を閉じて聴いてみました。
昔、東平のこの地で生きていた人たちのことを考えながら……。

今、この地でこのコンサートをしていることに、きっと驚いているだろうな、と。
そして、この地を選んでくれてありがとうと言っているような気がしました。
心に染みる歌。この地に生きた人たちにささげているかのように感じました。

前置きにも書きましたが、東平のことをほとんど知らずに来て、この景色を眺めながら
プロの演奏、プロの歌声を聞くことになろうとは。

多いときには、この東平に5000人の人たちが生活をしていた。鉱山は閉鎖され、今は観光地となっているが、この地に生きていた人たちが、日本の近代化を下支えしていた。
今、ボランティアの方たちが歴史を伝えるガイド活動をされている。
私はまだまだ、東平のことについては勉強不足。
もう一度、東平に来てこの地に生きた人たちのことを知りたいと深く思いました。

なんと往復1688.8キロの旅!!

今回、やっぱり県外から参加された方の声を聞きたい!!ひと目でこのご夫婦だわ!!と、東平に到着されたばかりなのにお話を伺いました。

赤松信光さん(公務員)と妻の千宏さん。
なんと!! 群馬県藤岡市から前日の午後3時半ごろ、車でご自宅を出発し明石海峡大橋経由で休憩を挟みながら12時間かけて新居浜市へ。
もともと劇団四季のファンでクラシックやミュージカルが大好きだった千宏さん。
以前は知り合いから石丸幹二さんの舞台情報を得ていましたが、今年ファンクラブにも加入!!
シアタークリエ(日比谷)で、チャップリンの映画を舞台化した「ライムライト」が心に残ったそうです。各地で開催される石丸幹二さんの舞台を楽しみにしているそうですよ。

後日、赤松さんご夫妻からお手紙をいただきました。
一部、ご本人の許可を得て抜粋してご紹介させていただきます。

「先日は、愛媛県に行くことができて楽しかったです!行くことに意義がある大旅行だったと我ながら感心してしまいました。天候に恵まれ音楽祭も良かった! 東洋のマチュピチュも山が高く、そのため空も高く感じられてすごく印象的でした」

この機会があったからこそ、私も赤松さんご夫妻とつながりができました。
群馬県と愛媛県での交流を今後も楽しみにしています!!

えひめさんさん物語をローカルイベントにしたくなかった

えひめさんさん物語総合プロデューサー澤田裕二さん。これまで多くのイベントに携わってきた澤田さんに、なぜ今回、東平でイベントを開催しようと思ったのか聞いてみました。

「この場所で過ごせることが大事だと思ったからです。遺跡を見るのも大事、ここで音楽を90分聴くのも大事。ここで別の感情や別の印象が出てくるのが価値。

このイベントには、いろいろな分野の人が多く関わっていて、90分間の緊張と価値、緊張感がお客さんに伝わってくる。ここでしかできない体験を皆さんにしてほしかったんです。

この場所は、野外コンサートに合っている。石丸幹二さんが歌うと、この空間が変わって、その変わる瞬間が良いんです!!」

天空の音楽祭の前売チケットはなんと30分で完売したとのこと!!
購入者の半分が県内、半分が県外。遠くはイギリスから帰国し参加された方もいらっしゃいました。

地域と関われたことに感謝

最後に紹介するこちらの写真は、東予東部圏域振興イベント実行委員会事務局の皆さん。

えひめさんさん物語も終盤に差しかかってきました。これまで大変なこともあったと思います。そんな中で、やってよかった!!と思えた瞬間ってどんなときだったのでしょうか?
黒河未来さん(左から2番目)にお話を聞きました。

「これまで多くの企業・団体・個人の方に協力していただきました。最初は不安だらけで、どうなるのか……と思っていましたが、スタートしてからSNSやメディアを通して話題になって、目に見えて成果がでてきました。

ものづくりの企業からは、『大変だったけどやってよかった!! おもしろかった!!』と声をかけていただきました。企業全体で楽しんでいる雰囲気が伝わってくる場面もあり、本当にうれしかったです。

えひめさんさん物語を開催したことによって、多くの人たちとつながることができたことに感謝しています」

愛媛・東予の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい!と始まったえひめさんさん物語。
多くの人に支えられ、今まで知らなかった東予の産業を間近で見ることができ、地域をももっと盛り上げたいと立ち上がった人たちの力のすごさを知りました。

物語のフィナーレは、第6話「紙の物語」!!
11月20日(水)〜24日(日)、四国中央市で開催です。ぜひお楽しみくださいね。
詳しくはこちら

【今回の取材先】
あかがね物語「天空の音楽祭」
日時:10月5日(土)
場所:東平地区

「あかがね物語ー天空の音楽祭ー」の模様は、テレビ愛媛で11月2日(土)16:30〜17:30の放送が決定しました。ぜひご覧ください!
詳しくはこちら!

【関連プログラム】
連携プログラム「企画展『「別子銅山・東平の思い出』
日時:10月26日~12月1日
場所:愛媛県総合科学博物館