街コラム

カツカレーの真実(2)吉本栄作さん編

串部公基

2019.03.22

Writing: 串部公基

(前回はこちら「カツカレーの真実(1)下調べ編」)

千葉茂さんの生家跡に建っていた石碑。
そこに「吉本栄作建立」と書かれていました。

 

吉本栄作さんって誰だろう?

調べると、、、
普段は小学校教員として、小学生を相手に授業や課外活動などを行っている先生とわかりました。
さらに、郷土の歴史や、ゆかりのある人々にも造詣が深く、パンフレットや書籍も作成されています。

2月某日。吉本さんにアポをとり、ギャラリーを訪ねました。

 

ギャラリーは、もともと壬生川港のシンボルとして大正15年に建築されたものを改装。
地元出身者にまつわる作品などを集め、展示しています。


吉本先生がテーマとしているのは、『一代で、その人の努力によって成功した人』。
そうした人の作品を直接譲り受けるなどして集めて、地域の方々に向けギャラリーを開放しています。
何もないところから努力して成功した人に焦点を当てているのは「自分でも頑張ったらできる、という自信を、この場所に来て実感してほしいから。」と。

 

本当に千葉茂さんの生家なのでしょうか?

まず、知り合いの方などを通じ、千葉茂さんの親族の方を探しました。そして、甥にあたる、東温市で高校の校長をしている昇さん、茂さんの一人娘である菜苗さんを見つけ出し、登記簿謄本とともに石碑についての手紙を送りました。

昇さんからも返事をもらい、千葉茂の生家に間違いないと分かりました。


お墨付きを得た手紙はギャラリーにも展示

千葉茂さんが生まれた家は、ある人に買われました。
その人は服屋を営み、そのままの状態でつかわれていました。

ただ、吉本さんが見たときの建物は、歳月が経っていたこともあり、傷んで修理できる状態ではありませんでした。
そこで、吉本さんは、土地を後継者の方から借り、当時の瓦や間取りを利用した新しい建物に生まれ変わらせました。入口の柱などをそのまま残して建てた他、元の建材を利用して作られた椅子を入り口に配置したり、掲示板の下に瓦を置いたりして、当時の面影を残して建てられています。


ギャラリーの近くで保管されている瓦

 

どうしてそのような取り組みをしているのでしょう?

「好きだからということでしょうね。
小学生のために作ったパンフレットや書籍で、ふるさとにゆかりのある人をたくさん紹介してきました。ただ書いたり教えたりするだけではなく、何か実践をしないといけないという気持ちもあったからです。
それに加え、自分が物事への考え方が自由だということもあると思うんです。千葉茂さんの碑よりも先に、五輪メダリストの田口信教さんの碑を作ったことも大きく影響したと思います。知り合いの方に喜んでもらえたり、地域の方や子どもさんにそういうすごい人がいたということを知ってもらえたりするのはうれしいですね」と吉本さん。

 

碑に刻まれた「カツカレー発案者」

「こうしたことがきっかけで、西条にカツカレーのブームがきたり、カツカレー発祥の地の一つとして西条が有名になったりしてくれたら」と期待しています。
吉本さんの話は、千葉茂さんだけはありません。たくさんのネタをいただきました。ありがとうございます。
(吉本さんは写真が苦手なので、遠慮されました)

次は、千葉茂さんとカツカレーの認知度を、西条市内の飲食店で調べます。

現在、カツカレーに関する情報を求めています。
カツカレーが好きで、西条市内のカツカレーを食べ歩いている方、
千葉茂さんとカツカレーのエピソードを知ってる方、
カツカレーを研究している方、
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編集部まで連絡をください。
よろしくお願いします!!

 

また、西条市の地元グルメ「西条てっぱんナポリタン」が楽しめるイベントが開催されます。
西条てっぱんナポリタンフェス
日程:4月29日(月・祝日)10時~15時(雨天決行)
場所:西条市観光物産協会前広場(JR西条駅の側です)
費用:1食500円(食券制)
お問い合わせは、西条てっぱんナポリタンフェス実行委員会
TEL 0897-56-2605