イベントレポート

自分と同じくらいの大きさの和紙を漉く。職人さんの評価は……。

チーム愛大

2019.07.09

Writing: チーム愛大


こんにちは、さんマガ編集部・チーム愛大の岩田佑紀(いわた ゆき)です。
えひめさんさん物語チャレンジプログラムの1つ、「伊予手漉き和紙 職人の伝統技に挑戦」のレポートです。
6月23日(日)、会場である「紙のまち資料館」(四国中央市)に行って来ました。

紙のまち資料館とは!?


▲紙のまち資料館の前で

四国中央市は江戸時代ごろから続く手漉き和紙をはじめ、製紙工業が盛んなことで有名です。古くから「伊予の紙どころ」として栄えてきました。

紙のまち資料館では、紙の文化と歴史をテーマに資料や実物が展示されています。また四国中央市の紙だけではなく世界各地の手漉き和紙の資料もあり、紙について詳しく知ることができます。実際に資料館をまわってみると、新聞紙、トイレットペーパー、コピー用紙など、日常生活には欠かせない紙産業の奥深さに、じっくりと展示を楽しむことができました。ショーケースに入った資料以外にも、紙で作られた本物そっくりの花やタヌキの置物(じっと見てようやく和紙だと気づくほど!)が階段や棚の上にあり、和紙の可能性に驚きました。

職人技に挑戦! 手漉き和紙体験


紙のまち資料館では手漉き和紙体験が毎週開かれていますが、さんさん物語ではひと味違った体験ができます。
普段の体験では、はがき・しおりサイズの和紙を作ることができるのですが、なんと今回は1400ミリ×600ミリの大きな和紙作りを体験できるのです。このサイズは力も技術も必要で、かなり難しいそうです。そこで手漉き和紙の職人さんが登場。職人さんが横について、教えてもらえます。
私自身も和紙作りは経験がなく上手くできるか不安ですが、職人さんを頼りに頑張ろうと!

最初は、はがきとしおり作り


今回のメインである全紙版の前に、はがきとしおりサイズの手漉き和紙を作りました。
和紙の原料である楮(こうぞ)が溶けた水の中に、はがき・しおりサイズの木枠を入れ、ゆすって表面を平らにします。これはサイズが小さいのと職人さんと一緒に漉いたので、あまり難しくは感じませんでした。ただ、そのあと漉いた和紙に自分が好きな色やシールでアレンジできるのですが、なかなかセンスが問われるもので、少し緊張しました……。
グラデーションにしたり、モミジの葉を使ったり、ほかの参加者も思い思いに作っていて、オリジナルの和紙を作ることができる体験だと感じました。


▲完成したはがき&しおりサイズの手漉き和紙

ついに本番! 手漉き和紙作り


▲和紙の原液をかきまぜる作業も体験

いざ、全紙版手漉き和紙作りです!

手漉き和紙を作る道具は大きく少し重たいのですが、天井から竹につないだ紐が漉くときの力を支えるようになっています。紐でつながれた約1400ミリ×600ミリの漉き枠に、竹で編んだ漉き簾を置いて紙を漉いていきます。

原液に浅く潜らせ、勢いよく手前に引き、素早く全体に原液を行きわたらせ、また潜らせて引いて……という動きを何度も繰り返します。
竹と紐が動きを支えるようになっているのですが、水の抵抗が増えると重さが増し水平に動かすだけでもなかなか大変でした。


職人さんからのアドバイスをもとになんとか完成した和紙は「初めてにしては上出来!」というお褒めの言葉。うれしくなりましたが、職人さんの漉いた紙との違いは歴然でした(笑)。私は20分ほどかかってようやく1枚できたのに対し、一人前の職人さんの場合だと1時間に100枚漉くそうです……。

難しい部分も含めて楽しく、とても印象に残る経験になりました。

【今回の取材先】
チャレンジプログラム「伊予手漉き和紙 職人の伝統技に挑戦
日時:6月23日(日)終了、次回は7月14日(日) ※空きあり(7/5時点)
場所:紙のまち資料館
参加料:はがき・しおりづくりだけの体験
大人500円/小人(小学4年生以上、中学生以下)200円
職人技に挑戦した紙づくりも体験する場合
大人1,000円/小人(小学4年生以上、中学生以下)500円
定員:各回20名(10時~、13時~、15時~)予約制
お問い合わせ:紙のまち資料館 TEL 0896-28-6257
メール kaminomachi@city.shikokuchouo.ehime.jp

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