イベントレポート

霊峰石鎚山のふもとで、自分を見つめなおす写典・法螺貝体験 後編(法螺貝体験)

チーム愛大

2019.04.24

Writing: チーム愛大


前編は、写典体験をお伝えしました。
後編は法螺貝(ほらがい)体験です。レポートは、チーム愛大の西原結友(にしはらゆう)がします。

 

伝統の重みを手に感じつつ、息を吹き込む法螺貝体験

法螺貝にふれたのは今回がはじめてです。
石鎚神社氏子立螺之会(うじこりゅうらのかい)代表の岩本廣志(いわもとひろし)さんに、法螺貝の歴史や吹き方を教えていただきました。

まずはじめに、岩本さんが立螺を披露してくださいました。

「立螺」という言葉にもあるように、法螺貝を吹いて鳴らすことを「音を立てる」と表現するそうです。
練習を重ねると、岩本さんのように音階の違う3つの音が出せるようになるそうです。
山中で吹く際には、この法螺貝を片手で支えて吹きながら、もう片方の手では杖をついて山道を歩くというのだから、驚きです。
また、法螺貝の音は山の中で3キロ先まで届くとも言われ、吹き方を変えることで危険な場所や連絡事項を知らせる情報伝達の手段としての役割もあることを知りました。

正しい持ち方と姿勢を教えていただき、いよいよ挑戦です。

 

楽器経験者の大上さん、なんと隣で見事に音を立てているではありませんか!

「よし…私も…」と意気込んでいると、岩本さんが音を出す秘訣を教えてくださいました。
法螺貝を「鳴らそう」とするのではなく、法螺貝に「音を出してもらおう」とすること、自分は息を入れるだけだと思うことが大切なのだそうです。
また、唇をやわらかく震わせることを意識することがポイントだそうです。

練習しているうちに、だんだんと法螺貝がいきものだと感じるようになりました。
立螺を練習している人の中には、枕元に法螺貝を置いて一緒に眠る人もいるとか。
時間をかけて大切なものができていく、かけがえのない経験ですね。

今回私が法螺貝体験に参加したいと思ったきっかけは、学生生活の終わりに区切りをつけたいと思ったからでした。
石鎚山のもとで法螺貝を吹くことができると、なんだか心が晴れる予感がしたのです。
生活は目まぐるしく変わっていくのに、自分の中では今ひとつ決心がついていない。
そんなときにこのチャレンジプログラムのお話を聞き、参加を決めました。

結果として音は鳴らなかったけど、そのおかげでとても新鮮な気持ちになりました。

音が出せることやうまく立螺ができること以上に、続けることで法螺貝を通じて他者や自己と対話できるのではないでしょうか。
時間を忘れて何かに没頭することの心地よさをあらためて感じる時間でした。
みなさんも法螺貝体験を通して、普段忘れかけていることを思い出してみませんか。

氏子立螺之会の岩本さん、貴重な機会をくださりありがとうございます。

最後に、大上さんの感想です。

法螺貝を吹くというめったにない体験ができてよかったです。
小学・中学・高校と吹奏楽をやっていたので、音を出すことはスムーズにできたのですが、息がもたない…。
法螺貝自体を持つだけでも重く感じるのに、これで山を歩くとなるとかなり大変そうだと感じました。
外でも吹かせてもらいました。
山に音が吸い込まれていくようで思いっきり息を吹き込んでみたところ、達成感のような爽快感のような気持ちが込み上げてきたように感じました。法螺貝を吹くということはとても奥が深そうです。とてもいい経験になりました。

取材様子は、動画でも!
https://www.youtube.com/watch?v=A9t8futdK5g

 

【今回の取材先】
チャレンジプログラム「伝統文化 写典・法螺貝体験
日時:4月20日(土)~11月24日(日)
場所:石鎚神社会館(石鎚神社内)
参加料:2,500円
定員:30名/回 予約制
お問い合わせ・お申し込みは、石鎚神社 TEL 0897-55-4044

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